アレルギー虫刺され
虫に刺された部分が赤く大きく腫れた
蚊に刺された痕が少し赤く腫れることはよくあります。でもときには虫に刺された部分が大きく腫れてしまったり、赤く盛り上がったまま改善しない場合があります。虫に刺されたときには気づかないで、あとから赤く腫れてかゆくなる場合もあります。この場合、虫のいそうな林や草原を歩いたり、植木の手入れをしていたという情報と、症状が肌の露出部にあることから虫刺されアレルギーを疑います。なかでも以下の虫刺されは症状が強いです。
ブヨ
ブヨは3㎜程度のコバエに似た外見をしていて、夏の森林や川、ゴルフ場、キャンプ場で活動します。小さな虫ですが蚊のように刺すのではなく、皮膚にかみついてアレルギー物質を皮膚に残してゆきます。このため数時間後からかゆみ、痛みの症状が強く出ます。しかもブヨは集団で襲ってきますので何か所もかまれることが多いです。症状は10日ほど続きますが、ひどい場合には頭痛発熱をともないます。
チャドクガ
サザンカやツバキが庭にあったり、近所の通り道に生えている人は、4-6月と8,9月には要注意です。虫食い状態になった葉があった場合、そこに毛でおおわれた2,3センチほどの黒っぽい毛虫がいるでしょう。このチャドクガの幼虫には毒をもった短い毛が数十万本も生えており、直接幼虫に触らなくても空気中を浮遊している毛や、洗濯物についた毛で皮膚症状が出現します。毛に触れた時点では何も感じないのですが、その日の晩か翌日に肌の一部に小さな赤いぶつぶつがたくさん集まったような形の発疹が出てきます。これとは違って、7,8月ごろカキやサクラ、ウメなどで繁殖するイラガの幼虫は、毒をもったとげがはえているので、刺された瞬間に鋭い痛みを感じ、数時間してから激しいかゆみを生じます。
ダニ
普通の家にいるダニはコナダニという種類で人を刺すことはありません。むしろホコリと一緒になって鼻炎症状の原因となります。ところが梅雨時になってコナダニが増えてくると、これを食べるツメダニも増えてきます。このツメダニは人を刺すことがあるのです。ダニは柔らかい皮膚の部分を好んで刺しますので、おなかや太もも、二の腕の内側などに数ミリから1センチ程度の赤い斑点が5,6か所集まってでてきたらダニ刺されの可能性を考えます。離れたところにぽつんぽつんと赤い斑点ができる場合はダニではなさそうです。ダニは皮膚の上をのそのそ這って移動するので、おいしいところを見つけたらそこでまとめて血を吸うので一か所に固まって斑点ができるのです。
蚊
蚊に刺された場合、普通は1-2センチ程度赤く腫れたかゆみが生じ、2,3日でおさまってきます。ところが尋常ではなく皮膚が大きく腫れあがってきた場合、蚊アレルギーの可能性があります。蚊に刺された跡がかゆいのも蚊の唾液中に含まれるアレルギー物質のせいなのですが、蚊アレルギーは皮膚の症状が強いだけでなく発熱やリンパ節の腫れなど全身に症状が出てくることが特徴です。非常にまれな病気ですが、普通の蚊刺されとは違うと思ったらご相談ください。
結節性痒疹
虫に刺されたあとがひと月以上たっても赤く盛り上がったままで、服などがこすれるたびにかゆくなることがあります。このような状態を結節性痒疹(けっせつせいようしん)といいます。結節とは1センチ以上のサイズで皮膚が盛り上がった状態のこと、痒疹とはかゆい発疹のことです。特殊な虫に刺されたわけではなく、虫の唾液や毒素とその人の皮膚の免疫反応の組み合わせで皮膚が盛り上がるように炎症が起こってしまうのです。皮膚が盛り上がってしまっていることで、普段から服などでこすれやすく、このために炎症が慢性化してしまうのです。このような場合はステロイド外用薬がついている貼り薬を使用することで改善が期待できます。
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