胸部、背部どきどきする
不整脈には心配なものとそうでないものがある
不整脈は心臓が拍動するリズムの問題で動悸がする場合です。動悸のパターンとして、ときどき脈が飛んでしまう場合、脈をうつ間隔がばらばらの動悸がする場合と、急に脈拍が速くなり急に止まる場合があります。脈が飛ぶ場合は、期外収縮を考えます。心臓の拍動が一回早くおこってしまい、その後の拍動が遅れる状態です。健康な人でもストレス、睡眠不足、疲労が原因で起こり、治療の必要がない場合がほとんどです。
ばらばらの不整脈は心配
脈をうつ間隔がばらばらの場合は心房細動を考えます。これは心臓の心房という部分が規則正しく興奮する機能を失ってしまった状態で、心筋梗塞や甲状腺機能亢進症などの原因が隠されていないか調べる必要があります。心房細動が起こると心臓内の血液がよどんでしまうことにより、この状態が48時間以上続いた場合、心臓内に血の塊ができやすくなります。これが脳の血管を詰まらせると脳梗塞を起こし、半身麻痺や失語症などの後遺症を残すことが多いです。このため血を固まりにくくする薬を飲むことになります。
突然、脈が速くなる発作はかなり心配
突然起こっては改善する速い動悸の場合、発作性頻脈を考えます。この中で発作性上室性頻拍と呼ばれるものは、脈が突然規則的に1分間に150-200回ほどになり、突然止まるという発作を起こします。脈が速すぎるために胸が苦しい、冷や汗、めまいを伴います。心臓の伝導系の異常が原因とされ、発作がない場合の心電図でも異常が見つかる場合があります。心室頻拍と呼ばれる不整脈では、血液の循環に重大な問題が生じるために、30秒以上持続すると意識消失、さらには命に係わることもあります。
規則正しい洞性不整脈は心臓以外の原因の確認を
徐々に始まって次第に改善する規則正しい動悸です。心臓のリズムそのものが狂うわけではなく、その緩急が過剰に変化するものです。原因として貧血や甲状腺機能亢進症、薬物副作用(喘息治療薬やカフェイン)、アルコール離脱があります。起立時に生じる場合は起立性低血圧、食事と関連する場合は低血糖発作を考えます。体質的に交感神経の緊張度が高い場合、手の震え、発汗とともに起こることもあります。
心因性の動悸
夜間就寝時に心臓がどきどきする音が聞こえるような場合は心因性の可能性も考えます。とくに不安感とともに動悸、めまい、息苦しさ、唇や手指のジーンとするしびれ感がある場合には、パニック障害や過呼吸症候群を考えさせます。心因性だからといって決して気のせいではなく、しっかりと治療をしてゆくべきだと思います。
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