皮膚にきび
ニキビができたあああ!
ニキビは顔面にできるので目立ちますよね。せっかくお化粧をしても赤く盛り上がったニキビはなかなか隠せません。またいったん治ってもすぐにまた出てきます。これを繰り返しているうちにニキビあとができてしまい、でこぼこになってなかなか消えてくれません。ニキビは仕方がないものと思ってあきらめていませんか?あるいはニキビをきれいになおすのは美容の問題でお金がかかると思っていませんか?ニキビの基本的な治療は保険診療で十分可能なのです。まずニキビのでき方からおさらいしてみましょう。
ニキビのはじまり 面皰
皮膚の毛穴からは皮脂が分泌され肌の表面を覆っています。ところが皮脂の分泌が活発になると毛穴が詰まってしまいます。毛穴の出口がふさがっているのに皮脂がどんどん出てくるため、毛穴が次第に盛り上がってきて、肌色をしたぶつぶつが頬や額に出現します。この状態が面皰(めんぽう)という状態です。
赤ニキビ
皮膚の毛穴にはニキビの原因となるアクネ桿菌が住んでいますが、この菌は皮脂を好み、酸素を嫌います。このため面皰の中でアクネ桿菌が増えてきます。菌の増殖に伴って炎症が起こり、毛穴の出口が赤くはれた状態が赤ニキビです。ここが化膿してしまうと、白い膿をもったニキビができます。
ニキビあと
さらに炎症が進むと毛穴の壁が破壊され、膿がたまった袋ができてしまいます。これが膨れ上がって皮膚の表面に固いしこりを作ります。さらには皮膚がへこんだり(クレーター)もりあがったり(ケロイド)、でこぼこになった状態になってきます。ニキビが治っても茶色い色素沈着が残ることがあります。この状態になってもあきらめないで。時間はかかりますが根気よく治療を続けてゆきましょう。
ニキビ菌が増えて炎症が起こっている赤ニキビの治療には、ニキビ菌を減らす抗生物質と毛穴のつまりを解除する薬剤を併用することが推奨されています。ニキビ治療の抗生物質には以下の薬剤が使用されます。
内服薬(飲み薬) | ルリシン、ビブラマイシン、ミノマイシン、ファロム |
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外用薬(塗り薬) | ダラシンTゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックスローション |
皮膚の炎症の度合い、ニキビの化膿の程度に応じて使い分けます。
ニキビができない肌を作りましょう
毛穴のつまりを解除する薬剤には
の二つがあります。赤ニキビの状態でも、面皰の状態、あるいはニキビが治ったけれども再発の予防が必要な状態でも、この二つの塗り薬は効果があります。ディフェリンゲルには炎症の悪化を防ぐ効果や、ニキビあとの改善効果もあります。ベピオゲルには殺菌作用があります。抗生物質とは違い、耐性菌(抗生物質が効かなくなってしまった菌)の出現が少ないことが証明されています。この2種類の薬をベースにして、さらに効果を高める混合薬の塗り薬も利用可能です。
デュアックゲル | ベピオゲル+クリンダマイシンゲル(抗生物質) |
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エピデュオゲル | ディフェリンゲル+ベピオゲル |
いずれも1日1回、就寝前に顔のニキビができている部分、あるいはニキビのできやすい部分に塗ってください。薬の使い初めには、乾燥、ヒリヒリ感、皮剝け、皮膚の赤みがあらわれることがありますが、その後次第にやわらいできます。保湿剤を先に塗ってから使用するとこういった副作用が軽くてすみます。このような刺激作用があるので、目や唇の周囲、傷、湿疹がある部分は使用しないでください。また日焼けを避けてください。とにかく最初が肝心。最初の刺激症状の副作用をうまく乗り切れば、その効果を実感することができるでしょう。ニキビが治るまでには時間がかかることもありますが、あせらずに治療を続けてゆきましょう。でも妊娠している人、妊娠の可能性がある人はディフェリンゲルやベピオゲルが入っている薬は使用できません。
- 診療科目
- 内科・皮膚科・アレルギー科
- 住所
- 東京都渋谷区代々木
1-38-1 タムラビル2階 - 最寄駅
- 代々木駅徒歩1分
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- 03-3377-1011
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