全身疲れやすい、だるい
だるいだけなんだけど受診してもいいですか
たいていの場合、倦怠感はかぜや胃腸炎などのウイルス感染の初期症状です。半日から1日経過すると、のどが痛い、鼻水が出る、胃がもたれる、下痢するなどの症状が出現します。このようにウイルス感染にともなう倦怠感は、短期間だけ、軽めの解熱鎮痛剤や漢方薬で対応することで解決します。かぜの後に体力が低下して倦怠感が長引いていると判断される場合は、また別の漢方薬などを用いて対応します。問題になるのは、明らかな原因がないにもかかわらず倦怠感が長期間続く場合です。最近疲れているからだろう、医者にかかる必要もないという方が多いです。あるいは何でもいいから元気の出る薬をください、という方もいらっしゃいます。そんな魔法のような薬はありません。また当院では「元気の出るニンニク注射」なるものも行っていません。まずは倦怠感の原因となる病気がないかを調べてゆきます。以下の可能性を考えます。
更年期かしら
女性で閉経前後の時期に、疲れやすさとともに、めまい、ほてり、肩こり、頭痛などの症状が生じた場合には更年期障害の可能性を考えます。血液検査でFSH(卵胞刺激ホルモン)、E2(エストラジオール)、LH(黄体形成ホルモン)といった女性ホルモンを計測することで更年期障害である可能性が高いと判断された場合は、婦人科専門クリニックにご紹介し、ホルモン補充療法を考慮してもらうことになります。症状が軽度の場合には当クリニックで漢方薬による対応を行う場合もあります。
甲状腺に問題があると疲れやすくなる
倦怠感の原因には甲状腺に問題がある場合があります。甲状腺機能低下症の場合には、肥満、脱毛、眉が薄くなる、むくみ、便秘などの症状を伴います。甲状腺機能亢進症の場合には、体重減少、発汗、動悸、下痢の症状があります。一見正反対の症状ですが、いずれの場合にも倦怠感が出現します。でも疲れやすいという症状で医療機関を受診することは多くありません。健康診断でコレステロールが高いと指摘されて受診し、調べてみると甲状腺機能低下が原因であったという場合もあります。
疲れやすいだけの症状でもいろんな病気が隠されていることがある
倦怠感にのどの渇きを伴う場合には糖尿病の可能性があります。また血液中のカルシウム濃度の異常をひきおこす副甲状腺機能異常、ナトリウム、カリウム濃度の異常をおこす副腎機能異常でも倦怠感だけが自覚症状であることが多いです。原因不明の倦怠感を見た場合にはまずこのような内分泌代謝系の病気の可能性を考えて検査します。また倦怠感に微熱や寝汗を伴っている場合には、リウマチの仲間である膠原病や悪性リンパ腫などの可能性も考慮します。
- 診療科目
- 内科・皮膚科・アレルギー科
- 住所
- 東京都渋谷区代々木
1-38-1 タムラビル2階 - 最寄駅
- 代々木駅徒歩1分
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- 03-3377-1011
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