アレルギーアレルギー性鼻炎
鼻水がたれる-っ、、、
春先になるとこんな人が多いですね。私もその一人です。でも中には一年中鼻水に悩んでいる人もいます。現在、全人口の4割以上の人がアレルギー性鼻炎であることが示されています。またアレルギー性鼻炎の人の80%以上がスギ花粉による花粉症か、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎のどちらかです。水のようなさらさらした鼻水が特徴で、ときには鼻づまりになります。
スギだけではない花粉症
春 | スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ |
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夏 | イネ科(カモガヤ、オオアワガエリ) |
秋 | キク科(ブタクサ、ヨモギ) |
花粉症によるアレルギー性鼻炎の原因物質は、症状の悪化する時期からおよそ推定できます。春先の花粉症というとスギとヒノキが有名ですが、北海道ではシラカバかハンノキが原因になっていることが多いです。また牛の飼料として栽培されるカモガヤは、東北の酪農地帯での花粉症の原因になります。
一年中、鼻炎が続いている場合
ハウスダスト、ダニ、ガ、カビ、ペットなどの動物の皮、毛
が原因となります。ハウスダストの主成分はダニの死骸やフンです。通年性鼻炎だから一年中症状が続くとはいっても、10月から11月にかけては温度が下がることでダニの死骸が増え、また空気が乾燥してほこりが舞い上がりやすくなるために鼻炎症状が悪化します。また梅雨から夏にかけてはカビが多く繁殖し、カビアレルギーを起こしやすくなります。クロカビが最も多いですが、湿気の多い浴室ではススカビ、乾燥した部屋のほこりにはコウジカビなどがアレルギー性鼻炎の原因となります。
アレルギーの原因物質については血液検査で明らかにすることができます。でも原因物質が何であれ治療薬は同じです。またこの特異的IgE検査は、保険診療(3割負担)でも一項目につき330円程度かかります。10種類の原因物質の検査をすると3300円かかります。どこまで検査を行うかは相談しながら決めてゆきましょう。
花粉症が喘息を悪化させる
アレルギー性鼻炎は鼻水が出るだけではありません。鼻の奥のほうにまで炎症が広がると頭の重い痛みが生じます。炎症がのどの粘膜まで広がるとのどのかゆみがおこり、さらにのどの炎症にともなって気管が過敏になると乾いた咳がでてきます。鼻炎に伴って喘息が悪化することもあります。実際、アレルギー性鼻炎患者の約30%に気管支喘息を合併すること、またスギ花粉でも喘息の症状が悪化することがわかっています。鼻炎で鼻がつまると口呼吸になってしまいますよね。そうすると乾燥した空気が気管支の粘膜を刺激してしまいます。さらに刺激性の有害粒子やウイルスが気管支まで入り込むことで気管支粘膜の炎症が生じ、喘息症状が出現するのです。このような場合、花粉症治療のためのステロイド点鼻薬を使用すると、鼻炎症状だけでなく喘息症状もよくなります。
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- 内科・皮膚科・アレルギー科
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