代々木の頭痛 代々木駅前さかいクリニックYoyogi Station Sakai Medical Clinic

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頭、鼻、のど頭痛

がんがん痛くて吐き気がする片頭痛

よく頭が痛くなる人は自分のことを片頭痛持ちだといいますよね。でも本当の意味での片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような頭痛が数十分でピークに達することが特徴です。日常生活に支障が出るほどの痛みがあり、動くとガンガン痛む、吐き気がする場合は片頭痛の可能性が高いといえます。頭痛は4,5時間続いた後で自然によくなることもあれば、2,3日続くこともあります。月に数回、多い時で週に数回程度、繰り返して頭痛が起こります。初めのうちは脈打つような頭痛だったのが、鈍い痛みが続く形に変化することもあります。頭の片側に強く生じることが多いですが、頭痛のたびに痛む側がかわることもありますし、両側が痛む場合もあります。

片頭痛の前触れ

頭痛に先立って、あるいは頭痛と同時に目がちかちかする、見えにくいという症状が起こることもあります。これを前兆といいます。あくび、空腹感、首や肩こりが片頭痛の前兆になっている人もいます。また片頭痛では知覚過敏が生じることも特徴です。普通の明るさなのにまぶしく感じて目を閉じていたいと感じる、音がふだんよりうるさく頭に響く、あるいはいつも食べているご飯やみそ汁が不快なにおいがするように感じられる、なども片頭痛に伴ってよく起こる症状です。手足の先がじんじんする、むずむずするといった症状を伴うこともあります。

雨降りと生理は片頭痛の人には厄日です

片頭痛を起こしやすい体質は遺伝することがわかっています。とくに母親が片頭痛の場合、子供の半数に片頭痛が現れます。また女性の場合は排卵日や月経の初日に片頭痛が多いことも知られています。妊娠すると一時的に良くなりますが、出産後に再発することが多いです。また更年期にも女性ホルモンが低下して片頭痛が起こりやすくなります。

そのほか雨が降る前日になると頭が痛みだすことも多く、梅雨時は片頭痛の人にはつらい時期です。片頭痛は入浴やシャワーで悪化します。人込みに出かけたときやストレスで悪化することもありますし、逆にストレスから解放されたときに頭痛が起こることもあります。休日に寝坊をすると片頭痛が起こることもよくあります。人によってはチョコレート、チーズ、赤ワインで片頭痛が起こります。

片頭痛をよくする特効薬があります

軽度の頭痛であれば、通常の鎮痛剤、ロキソニンやイブ、あるいはカロナールなどが有効です。可能ならば暗くて静かな場所で冷たいジェルシート(冷えピタ)などを頭に当ててひと眠りするのが有効です。

でも頭痛が強く、嘔気や知覚過敏がひどい場合には通常の鎮痛剤は無効です。片頭痛用の特効薬はトリプタン系とよばれる薬剤です。この薬は頭痛の起こり始めに内服することが重要です。薬を飲むタイミングが遅れると、薬の効きが弱くなってしまいます。片頭痛の特効薬であるトリプタン製剤には、昔から使用されていたイミグラン(スマトリプタン)のほかに、脳により多く移行するように改良された薬剤が使用可能です。これらの薬剤は非常に効果的なのですが、問題は値段です。3割負担の保険を使っても一錠が300円程度します。イミグランには内服用の錠剤のほかに、より薬剤が速く吸収されるように点鼻薬と皮下注射薬があり頭痛が高度な場合に使用されます。

数年に一回だけだけども、ひどい頭痛が数週間も続くのは群発頭痛

日常生活に支障をきたすような激しい頭痛が数週間にわたって続く場合は群発頭痛の可能性があります。片側の目の奥に我慢できないほど激しい痛みが生じるのが特徴で、ひどい痛みのためにじっとしていられないほどです。痛みと同じ側の目に涙が出たり、目が充血、瞼が下がったり腫れる、鼻汁、鼻閉などを伴います。頭痛は数週から数か月集中して起こり、これを群発期といいます。群発期と群発期の間には症状のない時期(寛解期)が数か月から数年続きます。片頭痛と同様にトリプタン系薬剤を使用しますが効果は不十分で、しばしば注射や酸素吸入、ステロイド内服を行います。

肩こりからくる筋収縮性頭痛

頭痛の中で一番大きな割合を占めているのが筋収縮性頭痛、あるいは筋緊張型頭痛と呼ばれるタイプの頭痛です。簡単に言うと「肩こり頭痛」です。肩から首の後ろの筋肉が凝り固まった状態になって、頭を締め付けるために頭痛がおこります。また頭皮の血流が悪くなり、頭の表面の感覚が鈍い、あるいはひりひりするという症状を伴うこともあります。朝は平気だったのに夕方になると頭が重くなってきた、デスクで仕事をしていると頭が重くなってうつむいてきてしまう、同時に肩や背中が張っている、という状態は筋収縮性頭痛の可能性が高いと思われます。筋肉のはりをゆるめる薬を使用します。

後頭部がビリッと痛む後頭神経痛

首の後ろと頭蓋骨の下端のすき間から、後頭神経という神経がでてきて頭皮の表面の感覚を伝えています。首の後ろの筋肉がこわばってくると、この後頭神経が締め付けられて、片側の後頭部から頭頂部、あるいは耳の後ろにかけて、ピリッとした、あるいはズキッとした電気が走るような痛みが生じるようになります。これが後頭神経痛です。後頭部から頭頂部にかけては大後頭神経、後頭部から耳のすぐ上にかけては小後頭神経が走っており、どちらの神経が痛むかによって痛みの部位が異なります。筋収縮型頭痛にはこの後頭神経痛が合併することが多くあります。緊張型頭痛でも後頭神経痛でも、まずは筋肉をゆるめる薬剤を内服します。

そのほかにも頭痛の原因はいろいろある

後頭神経痛の場合には、頭皮の状態をよく観察する必要があります。ここに赤い水泡が集まって出現していると帯状疱疹を考えます。神経に潜伏していた水疱瘡のウイルスが再活性化して起こる症状ですが、頭の表面の神経に症状が出現することもあるのです。また鼻汁や鼻閉を伴っており、眉間や額、さらには頬部に痛みがある場合には副鼻腔炎に伴う頭痛を考えます。頭痛に発熱と嘔気を伴う場合には、髄膜炎による頭痛の可能性も考える必要があります。ただの風邪の場合でも同様の症状が起こるときもありますが、首を左右に振る、あるいは首を前屈すると頭痛がひどくなる場合には髄膜炎の可能性を考えて、必要な検査のできる病院に紹介します。

突然の激しい頭痛は要注意

突然の頭痛、とくに数分以内にピークに達する頭痛や、秒単位で頭痛が起こった瞬間を特定できる場合には、くも膜下出血の可能性を考えなければいけません。これは脳の動脈にできたコブ状の飛び出した部分、脳動脈瘤が破裂して出血する病気です。しばらくして頭痛が自然に改善したからといっても、動脈瘤破裂の前兆だった可能性もあります。問診、診察の上でくも膜下出血のリスクがどれだけあるかを判断し、必要に応じて脳画像検査のできる病院へ紹介します。頭痛があまりにも激しく吐いてしまう場合には、一刻を争いますので直接救急病院を受診されるべきです。頭痛の場所は頭全体の場合もあれば片側に強い場合もあります。くも膜下出血は中高年の方に多いですが、例外もあります。また後頭部、あるいは首筋の後ろに突然の痛みが出現し、そのあとグラグラするめまいが起こった場合は椎骨脳底動脈解離という病気の可能性があります。首の後ろから後頭部にかけて走行する椎骨動脈、あるいは脳底動脈が裂けてしまう病気です。20-30歳代の人に多いので若いからと言って油断はできません。

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